〜系彼氏

「どんだけ、どんだけ、俺が夏海触れんの我慢してか知ってるか?約束なんだよ。お前と結婚するまで触んねーって。
やっと結婚できて、触れるって思ってすげー嬉しくて、なのにお前は俺の事捨てんのか?
悪りぃけど俺はお前から離れてなんてやらねーよ?
お前は一生俺のもんだ。」



冬悟が近づいてきて、私を強く抱き締める。



「なぁ。みっともないってわかってるけど、俺を捨てんなよ。」



涙声の冬悟。



顔を見たくて、身をよじってみたら



「見んなっ。」



涙を流す冬悟がそこに居た。



思わず冬悟の頬に手を伸ばす。



「なんで泣くの、ねぇ、私の事好き?」



さっきの言葉でもう分かってるけど聞きたくて、そう言うと



「好きだよ。じゃなきゃ年下の女にここまでしねーし、本気じゃなきゃ親父さんとの約束守って2年も我慢出来るかよ。」




あぁ、私なんでこんなに一途な人の事疑えたんだろう。



冬悟はいつも真っ直ぐだったのに。



「ごめんね。冬悟。」



「ん。別れないって言え。結婚するって言って。」




命令するように、懇願するように、そう言う冬悟を抱き締めながら




「誓うよ。もう、二度と別れるなんて言わない。冬悟と一生一緒に、生きていくよ。」



その日、冬悟はたくさんのキスをくれた。




唇にではないけど、たくさんの愛をもらった。