〜系彼氏

「ふざけんなよ?」



小さな声でそう言われた。



えっ?


「なんで、惚れた女に、結婚を決めた女に結婚おめでとうなんて言われなきゃいけねーんだよ。」




怒りを抑えた声でそう聞かれる。




そんなの




「冬悟が悪いじゃん。」




下を向いていた冬悟が、涙声の私の声で顔をあげる。




「連絡しても、無視。電話しても、無視。家に訪ねても居ない。
これをどう安心しろっていうの?
不安な時に、綺麗な女の人とカフェでお茶してるの見て、どう信じろって言うのよっ!!」


冬悟に本気で怒ったのは初めてで、目を見開いて驚いてる冬悟。




「帰る」




「はぁ?どこにだよ?」



焦った声で止められる。



どこにって




「わたしの家に。家族が待ってる家に。信じられる人が待ってる家に!!」



そう言って走り出す。



もう、本格的に冬悟なんて知らない。



誰とでも結婚しちゃえよっ!


数十メートル進んだら、冬悟に腕を引っ張られて止められた。


そのままグイグイ引っ張って行かれる。



「ちょっと!どこ連れてくの?!」



「どこって、俺んち。」



声がいつもより低くて、怖くて、私は抵抗を止めた。