「落ち着いた?」
「うん」
「ほら、鼻ちーんして」
「うん」
妹とお姉ちゃんみたいなやり取りを繰り広げる。
ふと、辺りを見回して、薄暗くなっている事に気がついた。
「ねぇ、」
「ん?」
「私達、朝からここに居たよね?」
「うん。そうだよ。」
「なんで、もう薄暗くなってるの?」
「んーと、永遠に夏海が泣き続けたから?」
「…………………ごめん美怜ー!!」
「なんでー?夏海がよわってるのなんて、滅多に見れないから良いよー!」
笑いながら言ってくれる美怜。
本当に良い親友を持ったよ私。
「あー、ねぇ、携帯見てごらん?」
美怜に言われてスマホを見たら
"着信 冬悟"
の、文字が連なっていた。
「ヤバイね」
なんて苦笑いの美怜。
「私も、悠斗からたくさん着信入ってるし、冬悟さんからも入ってるよ。ちなみに、メールも。」
うん。うん。
まだ、涙が溢れてくる。
私にも冬悟からメールが入っていて
"どこに居る?"
"電話出ろ"
"返事しろ"
"なぁ、頼むから電話出て。"
"おこってんのか?"
最後の方はもう全部ひらがなで
急いで打ったのが分かる。
スマホを見ていたら
"着信 冬悟"
の文字が出てきた。


