「……………………なんだ。そうか、そっかぁ~。」



ははっと笑う木嶋。




何?頭でもいかれたの?



「てっきり俺、佐山さんにフラれるんだと思ってたんですよ。」



「えぇ?!なんで?私が振る要素なくない?」



「避けられ続けてたら誰だってフラれるんだと思いますよ。」



あー確かに。



「ごめんね木嶋。」



「いえ。許します。あと、俺佐山さんにずっと聞きたかったんですけど」



「何?」



「敬語の俺とタメ口の俺、どっちが好きですか?」



どっちって、



「敬語しか、使われたことないんだけど?」



「…………あー、」



「ふふ。どっちでも良いよ。」


まぁ、敬語だと皆に本当に付き合ってるのか疑われるけど



「タメ口でも良いですか?俺が敬語だと、付き合ってないって思われてて佐山さん狙われてるんですよ。」



「誰がこんなやつ狙うのよ。」




木嶋に会うまで部活にかけてた私。



「色んな奴です。」



「ふーん。まぁ、安心してよ。私は部活と木嶋にしか興味ないから。」



にこって笑うと




「そう言うの卑怯だって知ってます?」




はぁ?意味分かんないんだけど………。



「あと、名前で呼んでも良いですか?」



「うん。どうぞ」



なんか、今日付き合ったばかりのカップルみたい。




なんて思って1人笑ってたら



「何笑ってるんですか?」




「んーん。なんか、今日付き合いたてのカップルみたいだなぁって思っただけだよ。」




「確かに。でも、もう遠慮しないから。」




「へっ?」





「彩未が想像してないくらい、俺は彩未とやりたいこといっぱいあるから、覚悟しといて?」



なんて不適に笑う木嶋………優汰。



「あはっあはははは。」



なんてから笑いしか出来なかった私だった。


こうやって、まだまだ私の知らない優汰が出てくるんだろうなぁ。なんてひそかに考える私でした。





草食系男子の攻略は







不可能です。









草食系彼氏  end