〜系彼氏

部活



「佐山ー!お前まだ走ってくのかー?」



タータンの向こうから、顧問に呼び掛けられた。



私は陸上部で、400mと800mの選手。


「あっ、はい!まだ走ります!!」


なんて、残ったのが運のつきだった。



さんざん走って、足が生まれたての小鹿みたいになって、ようやく走るのをやめた。



辺りはもう真っ暗。



最近通り魔とか出てるって言われてるから速く帰ろう。


秋になると、日の長さも短くなる。


更衣室で着替え終えて、校門を出たら



"グイッ"



腕を引っ張られてそのまま連れてかれる。



相手はもちろん、



「木嶋……………。」





「さんざん逃げるので待ち伏せさせてもらいました。
いつもは、佐山さんが早く終わるけど、今日は残ってるの見えたので。」




「ちょっ!どこ行くの?」





「もちろん、俺の家です。」




はぁぁぁぁぁ???




なんで、木嶋の家?




ヤバい。頭の中めっちゃパニック!!



どういうこと?



なんで、強制的に木嶋の家連れてかれるの?




「佐山さん遅くなっても大丈夫ですか?」




「えっ?それは、大丈夫だけど?一人暮らしだし。」




「分かりました。じゃあ、今日は泊まってください。
明日陸上部OFFですよね。弓道部もなんでたくさん、話しましょう。」




なんで、こいつは陸上部明日OFFって知ってるのよ………。





逃げられないじゃん。