「俺も大好きだよ!!」


ぎゅって、後ろから抱き締められた。



え?



「はぁはぁ。まさか、本当に居るとは………。秋瀬先輩に感謝だけど、やっぱり妬ける。
というか、わか先輩!俺、別れるなんて言ってないから!わか先輩があの人良いって言うなら身を引こうって決めてただけで、別れたくないから!
これから、わか先輩にいい人が現れたら身を引こうって付き合った時から決めてたんだよ。
わか先輩、俺と付き合うの嫌々そうだったから………。
でも、今ので違うって分かったから絶対に離れてやらない。
覚悟しててよ」



なんて勝手に話進めてるけど



「真雪、真雪ぃ」


ってすがってしまう。


「うん。わか先輩。」


真雪も前からぎゅって抱き締めてくれる。



「ごめんね。俺、秋瀬先輩に嫉妬してた。」


ポツポツ本音が出てくる真雪。


「あの写真見て、そんな事無いって思ったけど、わか先輩俺にめったに見せない笑顔で笑ってたから、秋瀬先輩のが良いのかなって思ったんだ。」


「そんな訳ないっ。千弘はっ」


そこまで言ってキスされて、しゃべれなくなった。


「俺以外名前で呼ぶの禁止。」


なんて、嫉妬を見せてくれる。


「今っは無しでしょ~」


なんて言いながら泣く私に、真雪はたくさんのキスを落とした。