〜系彼氏

千秋side

俺には大好きで、愛しくて、絶対手放したくない彼女が居る。

安田朱音。

入学してからずっと好きで、いつか告白しようって思ってた。
だけど、俺の学校でのキャラがそれを許さない。

付き合って半年。

デートどころか、一緒に帰った事もない。

そんななか、朱音にくっつく、後輩が居た。

それを見て、俺のなかのセーブが切れた。





「だからっ、あの日からずっとお前の周りにいる奴らに妬いてんだよ!!
今までの態度は、王子キャラの俺がお前と付き合ってるって言ったら、お前ひどい目にあうだろ?
そして、あっても自分が悪いからって言って俺には言わないだろ?
それが嫌だったから、誰にも言わなかったんだよ」


たぶん、いや、絶対俺の顔真っ赤だわ。

だけど、それでも彼女に

お前が大好きだって伝えたくて

額に、頬に、瞼にキスをして、耳元で


「今までごめん。 俺は朱音が居ればなんにもいらねーよ。





お前が、好きすぎて困ってる。どーにかしろよ。」

そう、呟いた。