絶望。
その二文字が浮かぶ。
私は逃げるようにアパートを後にして、フラフラと当てもなく歩いた。
ふと見上げたビルの2階に淡い光を見つける。
看板に“Bar Refuge”と書いてある。
「バー・・・」
私の足は無意識にそこに向かっていた。
中にはいると、街の賑わいからは少し外れた場所のせいか、人は疎らで、そのためかとても落ち着いた雰囲気。
落ち着いた照明でおしゃれな雰囲気に誘われながら、カウンター席に座った。
「いらっしゃいませ」
笑顔を向けて迎えてくれたのは、とても綺麗な女の人。
女のバーテンダーさんなんて、かっこいい。
長い前髪を横に流し、後ろ髪はまとめていて少し切れ長なのに優しさを帯びた瞳。
薄い唇は穏やかに弧を描く。
声も、女性にしては少し低めで、それがかっこよさを強調している。
とてもかっこよくて綺麗な人だ。
思わず、見惚れてしまった。


