「だから、苦しくもあり、楽しくもあるんだろうね」
「そうなんですよね。でも、私もう地獄はこりごりですー」
「アパートの方はどうなんだい?」
「あー、燃え残ったものあったのはあったみたいなんですけど、まぁ使い物にならないだろうと。補償はおりるけど、それで戻るものと戻らないものがありますからね」
まぁでも。
過ぎたことをいつまでも凹んでいるわけにはいかないし。
誰も死んでいないってだけで十分幸せだと思わないと。
「今日はあまり飲みすぎないでね」
「わかってます。もう迷惑はかけません!」
醜態をこれ以上晒すわけには!
それに、春さんにこれ以上迷惑はかけられない。
「それにしても、まさか春が他人を家に住まわせるとは」
「もうその話はいいでしょ」
「前もそんな事言われてましたよね。そんなに貴重なんですか?」
「貴重も貴重。奇跡だな、これは」
「ちょっと、誠」
楽しそうに話す誠さんと、困惑気味の春さん。
なんか、二人の関係性好きかも。
仲いいんだろうな。


