先輩は、仕事ができて上からも頼られててたくさん仕事を任されてる。
忙しそうに机に向かったり外回りに出かけたりしている姿を私はずっと見てた。
「ん、そちらの綺麗な方は?」
「え、あ。えと・・・」
先輩の視線が春さんに向かう。
春さんは私たちの少し先で立ち止まり私を待ってくれていた。
「いろいろとお世話になってる方で。買い物に付き合ってくれてたんです」
「そうなんだ。ああ、そういえばアパートがって、噂で聞いたよ」
「はい。それで、いろいろと必要な物があって」
「そっか。大変だったね」
先輩にそんな風に心配してもらえるなんて。
それだけで十分。
不幸だったことも、幸せに変わる。
「それにしても、あんな綺麗な人と知り合いなんて驚いたな」
「あ、はい。春さん綺麗ですよね」
男の人ですけど。
男の人からしても、やっぱ女の人に見えるんだ。


