「歳は?」

「・・・27」

「私は、25歳です。大人っぽいって思うのは、やっぱり年上だからですね」



春さんの返事は短くて端的。
それでも、無視はせずちゃんと返してくれる。

それが嬉しくて、私は無邪気に話し続けてた。




「好きな食べも・・・あ・・・」



しばらく話し続けていると、ふと見ると春さんは目を閉じ静かな寝息を立てていた。
眠れたかな・・・?



「春さん・・・?」



小さな声で呼びかけると返事はなく、眠ったのだとわかった。
よかった。


なんだろう、放っておけないと思うのは。


食べもせず、眠ることもできず。
触れたら壊れてしまいそう。


壊れてしまいそう、なんて、春さんは男の人なのに。
どうしてそんな風に思うのだろう。