「私、すごく幸せです」

「うん。あたしも」

「「あ」」




目を合わせて、思い切り笑った。




「女言葉、なかなか抜けないなぁ」

「たまには、女の姿になってもいいですよ。春ちゃん」

「うっ、今は髪も短いし、ただ気持ち悪いだけだと思うけど」

「春さんなら、きっと今でも似合いますよ」





女の人の姿をした春さんに恋をして。
男の人の姿をした春さんに恋をした。



きっとこれから先も、私はどんな春さんにも同じように恋をする。




姿形が変わっても。
春さんが、春さんである限り。




ずっと、ずっと、側にいる。








END