春さんがいなくなって、半年がたった。
何度も、春さんのお父さんの会社に行って、会わせてもらえるように訴えた。

倖也さんからも、直接連絡を取ってもらった。



でも。




どれも、全部拒絶された。




「春さん・・・」

「気を落とさないで。きっと戻ってくるって」




私は新しく始めた仕事の帰りに、バーによって誠さんに弱音を吐いてた。
うまくいかない。

春さんの事、支えたいって思ってた。
ずっと側にいたいって。



でも、私にできることは、こうして待ってることだけ。




「早く、戻ってくるといいですね」




爽やかな笑顔のバーテンダーがそう言った。
徹くん。
春さんの代わりに入ってきたバーテンダーだ。