「とりあえず、熱を測りましょう。体温計ありますか?」

「・・・ダイニングの棚の一番上」

「わかりました。春さんは、寝ていてくださいね」



私は急いで体温計を取りに行く。
よくあること、そう春さんがいっていたように、中には熱さましのシートがたくさん常備されていた。
解熱剤も中に入ってる。


私は体温計と熱さましのシートを持って春さんの元に戻った。




「春さん、自分でわきに挟めますか?それから熱さましのシートはすみませんが、私が貼りますね」

「・・・ん」



虚ろな瞳を開け私から体温計を受け取ると大人しく脇に挟む。
色っぽい・・・って、何考えてるんだ。


春さんの色っぽさって、なんなんだろう。
って、なにドキドキしてんの私。



「髪、あげますね」



緊張を悟られないようにささっとおでこをあける。
シートをそっと貼ると、冷たいのかビクッと身体を震わせた。


・・・なんか、可愛い。



うー、さっきから思考回路が変。