「・・・お前のせいだ!お前がいるから!」
涙でぐしゃぐしゃの目で、初めて見た春馬に怒鳴った。
それまでは、存在くらいしか知らなかった。
同じクラスにならなかったし。
周りは俺を愛人の子だって言ってからかってたから、その話題の中に本妻である春馬は出てこなかった。
でも、同じ父親を持つ、本当の家族の息子の存在を知って、無性に腹が立ったんだ。
その気持ちを抑えられずに、俺はそう怒鳴りつけてた。
お前のせいで。
お前がいたから。
どうしてお前は幸せな場所にいて、俺だけがこんな思いをしないといけないんだ。
お前だけ、でっけぇ家に住んで、金持ちで、本当の家族で。
どうしてお前だけ、幸せなんだ。
「うん。そうだね、僕がいなければよかったんだ」
憤りを全部吐き出した後、春馬は一言そう呟いた。


