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俺の名前は大倉倖也。
小学1年生。


真新しい制服は、なんかかしこまりすぎてちょっと苦手だ。




「倖也。ほら、ネクタイ!」

「えー、コレ苦しいから嫌だ」

「なに言ってるの。ちょーかわいいよ!ちょーかっこいいよ!」




派手な化粧の母親。
いわゆる、親ばかばばあだ。


本当は、普通の小学校に通うはずだったらしいけど、母親の意地とか、嫌がらせ?とかで名門私立小学校に入学することになった。




俺は、普通の小学校がよかったのに。
保育園は普通のところだった。
だから、友だちは皆普通の小学校に行ってしまった。


俺も、そうがよかったのに。