次に会った時に、ちゃんと言おう。
そう決意して、その日。
バーでいつものように会って、話をしてバーを出る。
その時に、話すことに決めた。
春さんの前では、あまりしたくなかったから。
「あの、徹平くん」
「はい」
「いっつも、好きって言ってくれるの、本当に嬉しいんだけどね。私その気持ちには応えられないの。だから、・・・ごめんなさい」
「すぐに応えなんて欲しいなんて思ってません。これから、気持ちが変わることだって」
「・・・好きな人がいるの」
期待させたくない。
ちゃんと、断らないと。
「だから、徹平くんを好きになることは、ない」
「―――でも、僕は沙紀さんが好きです」
羨ましいと思う。
気持ちを、偽りなく告げることができるなんて。


