いけない!?同居生活



バク、バク、と心拍数がある。
冷や汗が頬を伝う。



「沙紀ちゃ・・・」

「沙紀!」




先輩の声を遮るような声。
縋るようにその声の方へ視線を向ける。




「なんだ、お前は」

「・・・徹平くん」




睨みつけるような視線が先輩から彼に向けられる。
徹平くんは、その視線にひるむことなく真っ直ぐ見返すと、私の側に駆け寄り先輩の腕を引きはがし、私を背中に隠した。




「今、俺と彼女は話しているんだ」

「嫌がっているようでしたけど」

「それは、・・・少し誤解があるだけで!その誤解を解きたいからこうして!」




徹平くんの視線が私に向く。
私は怯えきったまま目を伏せた。