「自分の気持ちをただ押し付けるのは、スマートなやり方じゃないと思うぞ?」
「えっ?」
助け舟を出してくれたのは、誠さん。
「今ので、君の気持ちはさっちゃんに伝わった。あとはその気持ちを受けて、さっちゃんが答えを出す番だ」
「はい」
「想いだけを重ねて押し付けていっても、さっちゃんは落ち着いて考えられないだろ?考える時間をあげないと」
「そうですね。すみません、沙紀さん。僕、思ったことは全部伝えてしまう性質で・・・」
「う、ううん。あの、ありがとう。気持ちは、ありがたいです」
素直で、いい子なんだろうな。
裏がないというか、良くも悪くも真っ直ぐ、猪突猛進。
これくらい素直に、私も気持ちが伝えられたらいいのにな。
「また、一緒に飲みに来てくれますか?」
「うん。もちろん」
「ありがとうございます」


