「で、どうして君がここにいるの?」
「あの!ガトーショコラ、すっごく美味しかったんです!」
「あ・・・そういえば」
そうだ。
やけくそになってあげたんだ。
見ず知らずの初対面の彼に。
私もどうかしていた。
ていうか、徹平くん、だっけ。
彼も、初対面の(しかも泣き崩れてた不気味な)女からもらったもの、よく食べたわね。
「だから、お礼が言いたくって!ここに通ってるって言ってたから、待ってたらいつか会えるかと思って。そしたら初日で会えるなんて!運命みたいですね!」
「う、運命・・・?」
「はい!」
キラキラした笑顔。
なんて、擦れてない子なんだ。
無邪気すぎる少年みたい。
「あ、あの。よかったらまたこうして一緒に会ってくれませんか?」
「え?」
「僕、沙紀さんの事もっと知りたいって言うか。その・・・」


