「とりあえず二人とも、こっち座りな。そこ入口だし」 「あ、はい」 「すみません!」 仕方なく、カウンターに並んで座る。 うん。なんで? 「えっと」 「あ、僕、奏多徹平(かなたてっぺい)って言います」 「奏多くん」 「徹平でお願いします!」 「て、徹平くん」 なに、この強引な感じ。 どう呼んだっていいいじゃないか。 そもそも、友だちになるわけでも・・・。 え、なるつもりなの? 「お姉さん、名前は?」 「・・・守屋沙紀」 「沙紀さん!よろしくです!」 夜に不釣り合いなくらい元気。