突然、誰かにぶつかり倒れこむ。
近づく地面に、受け身の手を伸ばしたところでグイッと反対の腕を掴まれた。
「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
頭の中にガツンと響くような明るい声。
涙も思わず引っ込んで顔をあげると、明るい金髪が目に入った。
くりっとした二重の瞳、私と同じくらいの男の人にしては低めの身長。
太陽みたいな金色の髪のその男の子。
「こちらこそ、すみません」
「あ、鞄!すみません、拾います!」
ぶつかったのは、たぶん私がちゃんと前を見れていなかったからで。
ほぼほぼ私の過失なのに、その子は慌てた様子でぶちまけたカバンの中身を拾ってくれている。
なんて、いい子。
多分、年下だろうな。
「私が前を見てなかったから。本当にごめんなさい」
「いえ。僕も、ちゃんと見てなかったんで」
君もだったのか。


