声が震えそうになるのを必死で抑える。 心地いい声。 温かい声。 会いたい。 ――春さん、今どこにいるんですか? 「・・・家」 ――誰か一緒ですか?誠さんとか、倖也さんとか 会いたい。 帰ってきて。 そう言いたい気持ちを抑える。 「・・・一人。でも、大丈夫だから、・・・別に、なんでも・・・」 ――帰ります。今から・・・夜になっても、絶対戻ります そう言って電話は一方的に切れてしまった。 帰る・・・? 戻って、来てくれるのか。 俺のために? なんで・・・。