しつこく、しつこく、鳴り響くバイブレーション。
わしわしと頭をかきむしりながら身体を起こした。
すっと頭から血の気が降りていくような。
スーッと何かが消えていくような。
「・・・はい」
諦めにも似た感情で電話に出る。
――いつまで、意地を張っているつもりだ
聞こえてきた声に、体中が拒絶反応を起こしたように震えた。
胃からせりあがってくる何かに、気分が悪くなる。
――お前は、正当な後継者なんだぞ。それを、変な格好をしていつまで逃げるつもりだ。いい加減に戻ってこい
変・・・
俺をこんな風にしたのは、誰だと思ってる。
逃げる・・・?
逃げさせてなんか、くれないじゃないか。


