「行きます。ちゃんと私の仕事の引き継ぎはしなくちゃ・・・。でも、それが終わったら残ってる有給使っちゃいます」
「・・・そう。頑張ってね」
そう言って笑った顔はとても綺麗で、思わず見惚れてしまった。
なに私、女の人に見惚れて――――。
でも、この人本当に綺麗。
女の人なのに、なんだかすごくドキドキする。
「あ、あの。私守屋沙紀って言います」
「そう。さっちゃんね。あたしは・・・、そうね、春でいいわ」
「春、さん」
「みんな、春ちゃんって呼ぶけど、まぁ好きにして。それよりさっさと食べちゃいなさい」
「あ、ありがとうございます」
促され慌てて座る。
あれ?
一人分?
「あの、一人分しか・・・」
「ああ、あたし朝は食べないの」
「え、じゃあ、私のために用意してくれたんですか?」
「まぁ、そういう事ね」
春さん、なんていい人なの。


