恋愛感情を抱かれることに拒絶反応を起こす春さんに、この想いを知られてしまえば、私は春さんの側にはいられない。



友だち、その位置を保たないといけない。




それは、恋を自覚した私には至難の業だ・・・。
でもやり遂げねば・・・。




「あ・・・」



いや。
それ以上の問題があった。




―――倖也さん!



春さんには、倖也さんという恋人がいたんだった!




男の人が好きで、しかも恋人持ちの人に恋をするなんて・・・。
なんて無謀なの。
なんて報われないの。




私は、どうしてこんな報われない恋をしてるの!?





一気に気分がダダ下がった。