「言っとくけど、それ、自分だから」
「え」
「着がえを用意したのはあたしだけど、渡したら勝手に脱いで着がえてベッドに入っちゃったのよ」
「・・・す、すみません」
私のバカぁ!
全く覚えてないっ。
「どこまで覚えてる?あなた、あたしんちに居候させてって頼み込んできたのよ」
「・・・それは、なんとなく・・・」
行くところがなくて、藁にもすがる思いで・・・。
酔っ払って気分も大きくなってたし。
迷惑かけて、最低だ。
「迷惑かけてすみません・・・。すぐに出て行きます」
「別に、うちにいるのは構わないけど。渡部さんが言ってたみたいに、一人では広すぎる部屋だし。一部屋客用の部屋も空いてるし。そこ使ってくれたらいいわ。ベッドもあるし」
「え・・・」
「昨日も、そっちで寝てって言ったんだけど、あなたこの部屋に入って寝ちゃったのよ。だから仕方なく隣で寝させてもらったの。あたし、場所変ると寝れないのよ」
つくづく最低な私・・・。