「着きました。」
運転手の声に、パッと窓の外をみる。
天に向かって大きくのびているその建物には、何個もの窓があった。
乗った時同様、スーツを着た人によって開けられるドア。
ドアを開けてくれた人に軽く頭を下げて車からおりる。
アカツキはもうすでに建物に向かって歩いていて、アカツキと離れないように小走りでついていく。
建物の中は、外と同じようにシンプルなデザインで、飾るより高級感が漂っていた。
広いロビーを通り、エレベーターに乗る。
ついたのは、“28”階
長い廊下を歩いていて気づいたこと。
部屋がない…。
廊下を曲がった所に一つだけあった扉に手をかけるアカツキ。
ピロリンッ
電子音がなり、扉を開き中へ入るアカツキに続いて部屋に入る。
いろいろ驚きすぎて何も言えなかった私は、やっとのことで口を開く。
「あっ、アカツキ…」
ゆっくりと振り返るアカツキ
「あのっ、ここ…どこ…?」
「…俺の家だ。」
その声に顔をあげれば、アカツキの綺麗な瞳と目があう。
「な、んで…アカツキの家…?」
「今日からここで暮らせ。」
「えっ」

