結局、大松晋也は起きなかった。
 仕方ないので、お昼休みに一回帰ってくることにした。
 そして、私は授業中に大松晋也が起きないを願って部屋を出た。





「はぁ・・・」

「如何したの?春ちゃん?」

「え?うん・・・ちょっとね。」

 溜息を吐いた私を見て琉璃ちゃんが心配していた。

「らしくないよ。本当に如何したの?」

「何時もと何時もと一緒だよ。(全然違うけど・・・)」

 今、私は教室に居る。一時間目が終わって、少しの休憩。麻ちゃんは先生に呼ばれていない。そして、琉璃ちゃんが溜息ばかり吐いている私と心配している。と言うカンジだった。

「好きな人が出来たとか?」

「ううん。全然私は二次元直行だよ。」

「春、オタクみたいなこと言わないで。」

 私ってオタクじゃないのか。

「琉璃ちゃんが心配性すぎなだけだよ。私は大丈夫だよ。ほら、もうチャイムなるから席に戻ったほうがいいよ。」

「うん・・・」

 琉璃ちゃんは心配そうな目で私を見て、ゆっくりを席に帰っていった。