恋した人は、漫画の住人

私は仕度をした。勉強道具を鞄に詰め込み(教科書の一部は寮にあるよ~)着替えも用意した。それと愛用読書と、忘れちゃいけない漫画(十冊程度)は違う鞄に用意した。これで、仕度は整った。そこ等辺のゴミを始末して同時に部屋の片付けも終わり。
 晩御飯まで時間はたっぷりあるから、勉強しようっと・・・ん?待てよ・・・ゴミの中に見慣れない四角い箱があったような・・・まっ、いいか。

 私は全く気にせず勉強に集中した。とは言っても、復習だけ何だけど・・・予習しようとしたんだけどよくわかんないから私は予習あんまりしないの。
 龍の高校の成績は凄かったらしい。成績表みても5,5,5,5ばっかり・・・全然イメージがわかない・・・これ本当かな?って、疑問がでる。
 ま、人は見かけによらないって言うし・・・でも・・・やっぱり納得いかない。
 勉強している内に登美子さんが私と龍を呼んだ。晩御飯が出来たらしい。私はライトを消して電気も消して部屋を出た。
 廊下に出たら龍に会ったといっても私の部屋と龍の部屋はお向かいだからよくある事だ。

「春~同じ瞬間に部屋を出るなんて・・・やっぱり兄妹だね~~」

「ウザイ」

 私はそれ一言を龍に言い放心状態の龍をほっといて1階に下りた。 

「あれ?龍次君は?」

「さぁ?私は会っていませんけど?」

「そう。まぁ、直ぐ来るわよね!」

「(登美子さん呑気だなぁ)ええ、あっ来ましたよ。」

 龍はゾンビみたいな歩き方をしてリビングに来た。

「あら、龍次君ゾンビごっこ?」

 果たして登美子さんは龍を成人男性としてみているのかは謎だ。

「登美子さん、馬鹿はほっといて晩御飯を食べましょう。」

「まぁ、春ちゃん馬鹿なんて言っちゃ駄目よ。せめてアンポンタンか万年アホ晒しくらいにしましょうね。」

 さらっと酷いことを言う登美子さんに私は少し恐怖心を覚えた。