「うぉりゃァァァァァァァーーーーー!!!」

「ぶがっ!!」

 投げたけど、外に投げたから家は散かりません。

「う、う~ん・・・」

 龍は頭から出血しています。でも、安心してください。龍はこの程度じゃ死にません。馬鹿ですから・・・

「相変わらず、二人共仲が良いのね。」

 登美子さん・・・如何見たらそう見えるんですか?

「あらあら、龍次君ったら怪我しちゃって手当てしましょうね。」

「春~手当てして~」

「分かったよ、手当て位してあげる。」

「やった!!」

「登美子さん、救急箱何処ですか?」

「箪笥の中にあるわよ。じゃ、春ちゃんお願いね。」

「はい。」

「しゅん~」

「あ~はいはい。」

 自分でも少し甘いなと思った。
 龍の傷は思ったよりも凄く浅かった。頭と言うよりも額にガーゼで押さえテープで貼った。後はそこらに絆創膏を貼った。