次の日。








待ちに待っていた赴任式が行われた。





ステージには赴任してきた6人の先生が座っていて、その中には昨日見た男の先生も座っていた。





そして、校長先生が1人ずつ先生たちの名前を読み上げた。











鈴木 慧。








あの先生は、鈴木慧っていう名前。





鈴木先生は礼儀正しく挨拶をして、自分の席に戻った。









赴任式が終わり、教室に戻った生徒達は、鈴木先生の話題で盛り上がっていた。




特に女子。笑





あの先生どこの学年に入るのかな〜?

何部の顧問なんだろう〜?

かっこいいよね〜!




みんな鈴木先生に興味津々だった。






その日、午前中で学校は終わりで、午後からは運動部で翌日行われる入学式の会場設営をしなければいけなかった。







だるいー。

また、うちらがやるの〜?









みんなの愚痴が飛び交う中、私は少し楽しみだった。







もし鈴木先生がバドミントン部の新しい顧問だったら、今日の会場設営に来るかもしれない...






私は少し期待しながら体育館へ向かった。








予感は的中。






そこには、スーツ姿の鈴木先生がいた。









「鈴木先生いるじゃん!もしかしたらバドミントン部の顧問になる人じゃない?」








私は同じマネージャーの有紗に言った。





「でもあの先生、何も笑わないし怖そう」




有紗はあんまり好印象じゃないみたい。


確かに。



鈴木先生は何も笑ってない。



まだ若いし、初めて来た学校だし、緊張してるんだよ、きっと。





そう思ってた。







会場設営が終わり、キャプテンがバドミントン部を集めた。







「会場設営お疲れ様でした!みんなのおかげでスムーズに早く終わりました。ありがとうございました。

そして、新しい顧問の先生の紹介をします。」






そう言ったキャプテンの横には、若い男の先生が立っていた。









え!?鈴木先生だよ!やばいじゃん!

女子の嬉しそうな声が聞こえてきた。












そう、キャプテンの横に立っていたのは、あの、鈴木慧先生だった。



みんなざわついていて、鈴木先生の声は何も聞こえなかった。



そのとき...




「うるっせぇな。」


. . . . .。



体育館は鈴木先生のひとことで静まり返った。


そして、そのままの表情で、

「えー、バドミントン部の新しい顧問になりました。鈴木慧です。よろしくお願いします。」


それだけ言って、先生の紹介は終わった。



先生の紹介が終わって、みんなは解散。



部室に帰ってから、



「あの先生なに?いきなり怒鳴るとか」



「やっぱり中野先生がいい泣」




そういう話ばかり。

みんなからの鈴木先生の第一印象は、決して良いとは言えなかった。