春休みが終わり、始業式。





いつも集会がある時のように、全校生徒がゾロゾロと体育館に集まり始めた。




私も友達の朱里と一緒に体育館へ向かった。




ふと体育館の後方を見ると、見たことのない知らない男の先生が座っていた。




「あの人って、新しい先生なのかな?」







その男の先生を指さしながら朱里に聞いた。







「もしかしたらそうかもね?」








そこで私は山上先生が言っていたことを思い出した。





中野先生より7つ下。26歳。





その男の先生は、確かに20代後半くらいに見えた。



かっこよくて、男らしくて、私はこの時から少し気になり始めた。