私はもうすぐ高校2年になる、
志条音羽。

バドミントン部のマネージャーやってます。




1年生が終わり、春休みある日の練習終わりのこと。






顧問の中野先生が真剣な顔をしてみんなの前に立った。







何の話...?








みんながざわつきながら先生が口を開くのを待った。












「明日から、野球部に移動することになった。みんなと部活できるのは、実は今日で最後だったんだ...。」










突然のことだった。



来年も、普通に中野先生はバドミントン部の顧問だと思ってた。









いきなり告げられた移動の話。









なんでなんで?と先生に聞き続ける子もいれば、タオルで顔を覆って泣いている先輩もいた。







中野先生は、先生達の中でも若い方で、イケメンで、優しくて面白くて、本当に生徒思いで、生徒からは人気者の先生だった。





移動の話は、野球部の顧問が足りなくなるらしく、経験者であった中野先生に移動の話が舞い込んできたのだった。









「野球部に移動しても、みんなは俺の生徒だし、試合も絶対に応援に行く!この学校を出ていくわけじゃないから、話したかったらいつでも来い!」










その言葉にまた、みんなが涙を流した。







これが、私の高校生活を変えた出来事の始まりだった。