「オラァッ!」

ナイフで切り付ける青年!

しかし。

「アホ」

その斬りつける腕を摑み、耕介は青年の顔面に裏拳!

その一撃で決着はついた。

鼻血を噴き出し、跪く青年。

だが耕介は手を放さない。

青年のナイフを持つ手を摑んだまま。

「ナイフで切り付けるのはド素人だ。ナイフは刺突こそが一番隙のない攻撃だ。それが分かってねぇ癖に、見栄えだけでバタフライナイフなんか持ってっから、宴会芸だっていうんだよ」

更に青年の顔面に膝を叩き付ける耕介。

「ぎゃっ!」

鼻血が更に噴き出し、青年は悲鳴を上げる。