と。

「よぉ雛罌粟」

凄絶なまでの輪姦現場に似つかわしくない声が響いた。

男達の隙間から、視線を向ける雛罌粟。

そこには耕介が立っていた。

「お前好みのシチュエーションだな。燃えるか?」

「……」

「興奮するか?」

「……しない…」

雛罌粟の瞳から、涙が溢れ出す。

「こんなのヤダ!助けて探偵さんッッッ!」

その言葉を待っていたかのように。

「オラどけ小僧どもっっっっっっ!」

耕介は雛罌粟に群がる男達を、片っ端から引っぺがして殴りつけて蹴り飛ばした!

「雛罌粟は俺のセフレなんでな。ヤリてぇなら俺に断り入れな。尤も、許可出す気は更々ねぇがな」