「お前の情婦だか愛人だか知らねぇが」

我妻は牛丼を食べ終えて立ち上がる。

「あの尻軽女にもよく言っとけ。東京連合に拉致られてマワされたくなきゃ、調子に乗るのも程々にしとけってな」

「御忠告ありがとよ。だけど雛罌粟は筋金入りでな…そういうの逆に燃えるタイプなんだよ」

「知らねぇよ馬鹿野郎」

最後まで罵声を浴びせて、我妻は店を出て行った。

…耕介は舌打ちする。

「あの野郎…支払い俺に押し付けていきやがった…」