「おい」

青年がドアの外に呼び掛ける。

それに応じて入ってきたのは、10人近い男達。

どれも、まるで堅気ではないようなチンピラの雰囲気を漂わせる。

ヤクザではないだろうが、それに限りなく近い印象を雛罌粟に抱かせた。

「この女?」

「思ってたよりいい女じゃんか」

「おほっ、乳でけぇ!」

「何でもヤラせてくれんだろ?」

「10人くらいいっぺんに相手してくれっかな?」

「余裕だろ、物みたいに扱っても構わねぇってんだから」

「じゃあクスリとか使ってみるか」

一斉に雛罌粟を取り囲む男達。