今思えば、過ぎた悪ノリ。

既に携帯の番号は変え、その電話番号は繋がらなくなっている。

しかし書き込みそのものは今も残り、遡れば閲覧する事も出来る。

それを見て、この青年は探し始めたのだ。

ネットの掲示板で話題にのぼった女の子。

イニシャルH.N.。

即ち雛罌粟の事を。

「嫁にしたいとか奴隷にしたいとか言って頂けて光栄なんだって?」

近付く。

「いつでも連絡してくれって?」

近付く。

「物みたいに扱って構わないって?」

近付いてくる青年。

雛罌粟はただただ後退る。