「マネージャー辞退したんだって?」
委員会の仕事を片付けていると
彼に声をかけられた。
「えっ?!…あっ、うん…。」
「もしかして、誰かに何か言われた?」
「ううんっ!そんなことないよ!えっと…ほらっ、あの…私じゃ役に立たないしっ!」
「そんなことないよ!だって、俺が君をマネージャーにして欲しいって推薦したんだから。」
「えっ!?」
「君がそばで応援してくれたら、俺頑張れる気がするんだよね。」
「……。」
「誰に遠慮してるのか分からないけどさ…俺は君に一緒にいて欲しいと思ってるよ。……だから…、少し考え直してもらえないかな?」
「えっと…。」
「俺ね…、俺は毎日自分に素直に生きてるんだ。だから、自分を信じて毎日走ってるし、信じてるからこそ、自分の力を精一杯発揮できる。君も自分の心に聞いてみなよ。…たまにはさ、他人より自分を優先させてあげても…いいんじゃないかな?」
「……。」

