───目を覚ますと周りは闇に包まれていた。

周りになにがあるのかさえわからない。


…そうだ。
たしか私は死のうとした。


ということは、ここは天国なのだろうか?

いや、天国ではないだろう。

では地獄だろうか?

しかし鬼も見あたらない。


なんの気配も感じない。

ただ、暗闇の中に私だけが立っている。