《ガラガラ》

やっと入れた。

「野球部の顧問の先生いますか?」

『おれだけど?』

えっ?!

メガネで、高身長のイケメン。

まさかの...

吉屋先生だった。

「えっ...!」

『自分が呼んどいて、えってなんだよ笑』

「あ、すいません!」

うまく話せない。

「あの、入部届け出しに来ました」

『野球部入るの?!まじ?』

驚くのも無理ないよね。

迷惑かな。

『ま。頑張れよ、チビ』

そう言って頭に手を置かれた。

誰かに似てる。

あ、お父さんだ。

「あ、では失礼します」

『おぅ!』