まだ昨日、入学式が終わったばかりというのにまるで夏のような暑さ
私は、青空 優(あおぞら ゆう)高校一年生これから輝かしい高校生活が始まる―

「おはよー 優」
「うん! おはよー!」
「相変わらずテンション高いねー(これから心配だわー)」
このちょっと大人っぽいのが、秋野 由緒(あきの ゆい)気遣いの出来るお姉さん的な感じ。なのに私と同じ高校一年生、中学校から同じなのだ。

そして―
「おっはー優、由緒さん」
「ゲッ!」
「ゲッ!っていうなー!」

こいつは、私よりもバカな、夏川 葵(なつかわ あおい)そして私の、幼馴染みなのだ。
「おはよー、葵君」
平然とあいさつをする由緒につい小さな声でささやいた。
「どうして由緒はこんなバカとしゃべれるの?」
由緒が遠慮しながら答えようとすると
「おい、誰がバカだって?」
しまった、聞こえてたのか!
「こら!二人ともやめる!まわりをみなさい!」

そして聞こえてくる、他の同じ一年生達の(あいつら、だれ?つきあってんの?)とか、(道でイチャイチャしないで欲しいよな)とか勘違いとか悪口。
高校生活初日からこれかよー(泣)恥ずかしい!

そんであのバカは、
「なんで、お前顔赤いの?」
「はぁーなんでこんなバカなのかな?」
「心の声もれてますけどー」
「わざと、もういい! 行こ由緒!」
「う、うん」
そしてなんだかんだ学校につきホームルームが始まった。長いながーーい新しい担任の先生の話をきき、やっと終わり、

今度は―
いよいよみんなのお楽しみの!「席替え」
女子はとてつもない盛り、理由はクラスにいるイケメンの隣になりたくて仕方がないのだろう。しかし、もう一人、人気のやつがいる。それは、あの葵なのだ!
なんとなく悔しいがあいつはもてる、頭は良くないのだが、運動神経だけはものすごい。まぁ、私は誰でもいいけどー(はぁー眠い)
そして適当にくじをひき、席を変わりぼけーっとしていると周りの視線が痛い。横見たら―