それから数十分くらい抱き合いながら話をした
大半が会社の話
小さい会社に勤めてるとは言え私と谷田さんは部署が違う
互いの話はいつも新鮮だった
「もう一回していい?」
しばらくして谷田さんが私に問う
「うん」
私は大きく頷いてしまった
もう罪悪感なんてほとんどない
目の前で必死に優しくしてくれる谷田さんに拓斗には無いものを見つけてしまった
…谷田さんは…凄く優しい
口で無理やりさせられて飲み込めなかったら怒られた
そんな事が拓斗とはあったなぁなんて思いながら
谷田さんはこんなに感謝して喜んでくれて何でもしたいって思わせてくれるのに…
その夜、私は谷田さんに何度か抱かれた
……………………
「初めてでした。浮気なんて。しかも谷田さんが2人目です」
そう、私は拓斗と付き合って長い
拓斗以外の男の人は谷田さんになってしまった
「それ本当に!?それは嬉しいかも」
谷田さんは笑った
私の車を運転する谷田さんの微笑む横顔を見ながら私も嬉しかった
「俺も、浮気したの初めて」
「そうなんですか!?」
嬉しかった
互いに初めてイケナイ所に飛び込んだ事が
「やっぱ樋山ちゃん若いな。体つきが全然違うもんな」
「谷田さんもめちゃくちゃスタイル良いじゃないですか!!」
スラッとした谷田さんは一回りも歳が離れた人の体とは思えなかった
拓斗よりも全然スタイルいいし……
「俺、おっさんなのに?」
「そんな事ないってば!!お兄さん!!!」
互いを誉め合いながら谷田さんの車を止めた場所へ向かった
