谷田さんの車を追って向かった先は人気の少ない公園の駐車場
私は谷田さんの車の隣に止め外に出てきた谷田さんを自分の車の助手席へ誘う
いけない…こんな事しては拓斗が怒るに決まってる
どこかでダメだと思う自分がいたけど私の谷田さんへの興味はそれを越し始めていた
「乗って大丈夫!?」
谷田さんは心配していたけど
「外で話さなくても良いじゃないですか」
とうとう谷田さんに乗ってもらってしまった
私はたまらなくドキドキしていた
閉鎖された空間で好きな人と二人きり
こんな経験は初めてだ
この前の飲み会の話、自分の事、プライベートの話、最近あった仕事の話、会社の愚痴
そして新歓の時、谷田さんに送ってもらった時の話
あの時と比べたら凄くたくさん谷田さんと話した
谷田さんも色んな話を聞かせてくれた
「ん?どうかしました?」
谷田さんが黙ってこっちを見つめるから
「いや、やっぱ可愛いなぁって」
谷田さんは微笑みながらそんな事言うもんだから
私は顔を赤くしながら谷田さんをまっすぐ見つめ返してしまった
そのまま谷田さんの顔がゆっくり近付いてくる
ダメ…いけない………
わかっていても私の頭は近付いてくる谷田さんから逃げる事ができなかった
悪い考えが頭をよぎる
谷田さんの唇が私の唇に触れる直前
私も目を閉じゆっくり顔を寄せていった
初めての浮気
禁断の関係に足を踏み入れてしまった瞬間だった
