谷田さんと例の約束を交わした数日後
『谷田さん誘えたんだな!?』
直也からメールが届いた
『うん。私、頑張った!!』
直也、ぜひ私を誉めてほしいわ
直也とはメールや会社でたまに会った時などに当日のお店を模索する日々が続いていた
結局、私の前から知ってるおしゃれなお店で予約を入れれた
学生時代、彼氏の拓斗に教えてもらったお店
拓斗の就職先は県外になる
と言っても隣の県だからプチ遠距離だ
拓斗は私が会社の人と出掛けるのを嫌う
直也や谷田さんとご飯に行くなんて知ったら何て言われるだろうか
その結果、人目を避けるように思い付いた隠れ家的個室のお店があそこだった
お店の予約もバッチリ
直也、梅崎くん、谷田さんそして私
皆の予定も大丈夫だ
私は期待と少しの緊張を抱えて再来週の当日を待つ
その間にもたまに谷田さんと帰りが一緒になったりして
どんなお店を予約したかとかそんな話をした
谷田さんと話すのも慣れたものだ
私と谷田さんの間はより親密なものへと近付いていっていた