November love





谷田さんの部署の事務所で私が一人で作業をしていると谷田さんが入ってきた

チャンス!!このタイミングを狙っていた

私の計算は完璧だ

後は勇気だけ……


「谷田さん、これってこうやるんでしたっけ?」

私は仕事を聞くふりをして話しかける

「それはこうして…」

「あ!!!ありがとうございます!!!」

優しく教えてくれた谷田さんに元気にお礼を言う

谷田さんも私の近くで仕事をし始めた頃

私は思いきって言ってみた

「谷田さん!!!!直也から聞いてると思いますけど皆でご飯行きましょうよ!!!」

「え…いや…俺はいいよ」

谷田さんは苦笑いして返事をした

「だって谷田さん、再来週晩ごはん無いですよね!?皆で美味しいもの食べに行きましょうよ!」

「俺はインスタントラーメンでも十分だからさ」

「えー…そんな事言わずにぃ~」

心底残念だったので私は無意識におねだり口調になっていた

そうしている内に人が入ってきて二人きりの時間は終わってしまった

谷田さんは断ってたけど優しい笑顔を向けて話してくれたが……







『フラれたー』

私は直後すぐトイレに駆け込み直也にメールした

『ダメだったか…』

仕事中にも関わらず直也からの返事はいつも早い

『さっきは途中で邪魔が入ったからまたチャンスあれば押してみる!』

『がんばれ!!!!』

私はいつの間にか完全に勇気を味方しにしていた

さっき谷田さんと話して何となくだけどわかった

直也が言った通り押せば必ず成功するだろうと