終業後、駐車場で直也と待ち合わせた
私は直也の車の助手席に座らせてもらった
会社の駐車場とは言え敷地は広いため
多少人が行き交いしても気付かれにくい
「で、どうだったの!?」
私は正直わくわくしていた
面白い展開を期待していたから
「絶対誰にも言うなよ」
「そんな恐ろしい話言えるわけないじゃん!」
直也は念押しした後
「話の出所は言えないけどあの二人キスまでは行ってる
会社終わりに何回かデートしてるみたいだし」
「それならあの友里香ちゃんの首の赤いのって絶対、木原さんじゃん」
「そこまでいってるかはわからないけどあの二人付き合ってるぽい」
「木原さん既婚でしょ…友里香ちゃん、悪い男に捕まってるわけ!?初めての彼氏がそれってレベル高いわ」
「木原さん実は結構、女遊びする人でさ」
「じゃあ友里香ちゃんは遊び!?」
「さぁ…どうかな…」
直也はどうでもいいけどって顔で言った
木原さんと友里香ちゃん、互いの真の気持ちはわからない
ただ、人に言えない関係を二人は築いていたのは確かだった
「そんな事よりさ、谷田さん誘ったから!!」
話は変わって直也は例の計画を実行してくれていた
「えー!?!?ど、どうだった!?」
私は期待と不安を混ぜながら直也に詰め寄る
「うん。遠慮しとくって言われた」
「………そっか…」
正直凹んだ
「でもな、あれは絶対口だけ!ホントは行きたい感じの反応。だからもっと押せばいける!」
「それホントなわけ~?」
疑いの目で直也を見た
「もう後は麗奈が行くしかない!!!」
友里香ちゃんの話より明らかに直也の目が輝いていた
「いや、ムリムリムリムリ!!!!そんなの私からは誘えない!!!!!」
「じゃあこの件流れてもいいわけ!?谷田さん絶対行きたいはずだから」
「てゆーか私、直也より話すチャンス無いのに」
直也は谷田さんの部下じゃん…
「実はな、凄い情報仕入れて…再来週谷田さんの奥さん子供連れて数日間旅行に行くらしい」
……えっ……
「だからかわいそうな谷田さん、一人ぼっち」
……何ですと……
「谷田さん一人でご飯食べるのかわいそう~皆でわいわいしてあげた方がいいんじゃないかな~」
直也は調子いい時のお調子者テンションで私の顔色を伺いながら言う
「ホントに大丈夫かな…私が誘っても」
「絶対、大丈夫!!!絶対来てくれる」
直也は自信満々に言う
男の人の気持ちは男の人にしかわからない
私は直也を信じて
「わかった、誘ってみる」
「よし!!そうこなくちゃな!!!」
自信なさげに返事をする私の背中を直也はバシッと痛いくらいに叩いた
