入社したての友里香ちゃんは高卒のため、私よりかなり年下
高卒の子だからもちろん社会人なんて初めてで
色々戸惑っているところを川本さんに滅多うちにされる日々を送っていた
私とは一緒にお昼を食べて川本さんには恐ろしくて聞けない仕事を
私がこっそりレクチャーする日々
その頃から私の仕事は増え社内で最後に帰る事も多くなっていた
実際は社内で女子1人は危ないからって誰かおじさん営業マンが残ってくれたり
ほとんどその人の方が遅かったりだったけど
実は谷田さんもその内の1人だった事が何度かあった
夜、谷田さんがいる事務所の方へ行くと
1人で黙々と仕事をしている谷田さんの後ろ姿を発見した
谷田さんと2人で面と向かって話すのはあの飲み会依頼
谷田さんに告白した私の言葉を
谷田さんはどう受け止めているだろう…
気にはなったけど私には純粋に憧れの人って程度に理解してくれてるだけで十分だった
それ以下でもそれ以上でもなく
ただ
俺この子に気に入られてるって認識だけ持ってほしかっただけ