「腹痛いんか?」 教室に戻った途端、優介が聞いてきた。 あたしは首を横に振った。 「なんで?」 「トイレ長かったやん。」 そのせいか。 時々見せる優しさ……… あれから毎日のようには見れなくなった優介の優しさにはときめく自分がいる。 「違うよ? 那智と話してただけ。」 「そうか。 なら良いんやけど。」 それから優介は自分の席に座り、他の友達と話始めた。 あたしは放置ですか……… 別に良いけど。